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Fragments of Works

仕事で便利!と思ったことや、もろもろの忘備録。さて。さてさてさて。

「編集者買い」のススメ

ふと、夜の3時に書き始めてみる

はーい、編集です!(たぶん、ここらへん翌日読み返していきなり嫌になるはず)

今、仕事をひと段落つけて、眠い目をこすりこすりお風呂に入ってきたところなんですけど、以前、CodeGridという技術情報を配信するサービスで、記事を執筆するエンジニア各人のおすすめ技術本をまとめたことがありました。いわゆるひとつのブックガイドです。

私はエンジニアではないので、作文技術を伸ばすための「よき本」を紹介しつつ、ちらりと「よき本」を見分けるポイントも添えました。そのとき書いたのは、どれだけ重版しているか?っていうことでした。

書籍には(たぶん電子書籍でも一部の書籍には)、「奥付」なるものがありまして、いろんな情報が載っております。試しに手元(というか足元)にあった、『JavaScript 第6版』の奥付をみますと、次のような項目があります。

- 書名(あたりまえですな)
- 発行日
- 版数と刷数(大きな改訂が入ると版数がi++、改訂が入らず本が売れて新たに刷ったときは刷がi++)
- 著者名
- 訳者名
- 印刷所名
- 発行所
- 発売元
- 編集者名(参照した書籍にはなかったが、この項目が入ることもある)

その記事を書いたときは特に「刷数」に注目するとおもしろいよ!なんてことを書きました。本の在庫がなくなって、さらに印刷をしたってことは、それだけ多くの人が読んだ証拠でもありますし、また、編集者(あるいは販売担当者)が「売れるから、また印刷しーよせ」と思った証拠でもあります。

残念ながら売り切れても、その売り切れ方がヒッジョーにスローだった場合、「重版なす」っていう判断もありえます。がっくり。

あと、ポピュラーなのは、もちろん「著者名買い(翻訳の場合は訳者)」ですね。特に最近は人材不足なのか、印税が安すぎて本業やった方が100GB倍マシと思われているせいか知りませんが、ヒッジョーに少数の著者に執筆依頼が集中する傾向もあるみたいです。特に、Web系。フロントエンド系。まあ、この人の書いたものなら間違いはない、と思える著者の存在はありがたいものです。

それから、技術書の場合は「出版社買い」というもありますね。オライリーなどがその例。

んで、今回です。ズバリ「編集者買い」です。ああ、まあ、編集者の90%くらいは、わりとジミーに活動しております。奥ゆかしく奥付に名前が載るくらい。あとは、著者が(心の中では、こいつめ!と思っていても)、◯◯さんに感謝するみたいなことを書いてくださる場合もあります。ありがたし。

完全に私の推測なのですが、編集者は「こ、これはよき本?」って思ったときには、必ず、編集者名を探します。誰のお仕事なんだろう?って。

ちょっとイレギュラーなところでいくと、インタビュー記事などは「文・構成」ってところをチェックします。インタビュー記事は誰かの話を聞き書きしたものなので、「誰か」に当たる人が「主人公」なわけです。けれど、その人が直接書いたわけじゃなくで、その話をテーマを設定しつつ「ふんふん」と聞き、読んでおもしろいように組み立て直す人がいます。これが「文・構成」にクレジットされる人の役割。ライターのお仕事ではありますが、多分に編集的な要素も入ってきます(編集的な要素が皆無なライティングってないですけど、笑)。

あ、余談ですが、『「文・構成」は読者にとってはどうでもいい情報』って発言を聞いて、ちょっとカルチャーショックを受けたことがあります。それって、編集者だけのマニアックな行動だったのかもしれません。

な、の、で。あえて、マニアな視点(いや実はそうでもないけど)を取り入れて、「編集者買い」をおすすめしてみたりします。

編集者のところにクレジットされていても、実質編集作業はしていなくて、著者とのやりとりを担当しているだけ、みたいな場合もあります。が、編集サイドの重要なお仕事としては、著者に「ごきげん元気」なムテ吉ライクな執筆をしてもらうことにあります。実質作業を1mmもしていなくても、「ごきげん元気」に貢献しているのなら、それは編集者の立派な仕事です。

だいたいね、いい著者って、編集者に付いていることが多いです。「この編集さんとしか、仕事しないもんね」と密かに決めていらっしゃる著者もいます。というのも、そこへなんとか「うちでも書いてもらおう!」って思って、玉砕する編集者の姿を何度か見ているのです。馬に蹴られて死にそうになり、息も絶え絶えな編集者。嗚呼。

えーと、なんの話でしたっけ、ああ、そうだ。「編集者買い」。なんとなく手持ちの本をぺらぺらやって、共通の編集者名が洗い出せたら、心に留めておくとよいと思います。

でも……。この情報、Amazonには多分出てないし、自費出版系の電子書籍には、そもそも編集者がいなかったりするので、めっちゃ「本屋」でがんばる感じになってしまうのですが。まあ、たまには本屋もいいじゃないですか。たぶん。