Fragments of Works

仕事で便利!と思ったことや、もろもろの忘備録。さて。さてさてさて。

ワークショップとか、ワークショップデザイナーってなに?

青山学院ワークショップデザイナー育成プログラム 16期 Advent Calendar 2014の第1日目です。

ワークショップってなんだろね?

今年4月下旬から7月まで青山学院大学社会情報学部が主催するワークショップデザイナー育成プログラムというのに参加しました。

以下、ワークショップデザイナー育成のためのカリキュラムを修了したばっかりなので、自分で自分の学んだことを振り返りながら、ワークショップデザイナーってたぶんこういうことをする人だと私は思っている、ということを書きます。

念のため野暮なことを書いておきますと、これは学校の公式見解じゃなくて、あくまでも私個人の意見です。nsotoという人がこんなことを考えているよ、というだけの話です。

ワークショップというと、みなさんはどんなものをイメージしますか? たとえば、工作を教えてくれる先生がいて、先生の指導のもとに、それぞれが自分の作品を作ったりする……そういうものもワークショップと呼ばれることがあります。

では、私が勉強した「ワークショップ」はなにかというと、「コミュニケーションの場」と言われます。とたんに胡散臭度が50%アップ(当社比)したような気になりますが、人と人とが主体的に関わって、問題を解決したり、あるいは何かを作り出したりする場です。

まー、言葉でしれっと言っちゃうとそんな感じなんですが、これが難しい。

たとえばマンションに住んでいて、共用部分の屋根が壊れた、と。じゃ、これをどう解決するか。まず、「これをなんとかしたいから、みんなで決めなくちゃ」っていう人が出現する確率もよくわからない。

仮にそういう人がいたとしても「さあ、みんな集まってください」と声をかけても、「それは大変、私も参加しなくっちゃ」って思う人がいるかもちょっとわからない。

「私も参加しなくっちゃ」っていう人は「屋根が壊れた」ことを自分の問題だと思ってる。だから、それを解決しなきゃと思っている。ある人が、そういう状態になるかどうか、これはかなりギャンブルなわけです。

私、想像しただけで「あー、無理だわ。そりゃー、無理だわ」って思いますもん。

ワークショップデザイナーってなんだろね?

そこでワークショップデザイナーが登場します。いや、別に登場しなくてもいいんですけど。登場すると、ちょっと楽しいことがあるんです。ワークショップデザイナーっていうのは、「コミュニケーションの場づくりの専門家」って言われてるそうです。

なにゆえ専門家かというとですね。たとえマンションの屋根が壊れていても、屋根の直し方をレクチャーできるわけじゃないんです。さあ、みなさん、私が教えますんで、こうやって屋根を直してみましょう。一緒にやりましょうと指導する人ではありません。工作ワークショップとはちょっと違う。

だいたい私、むちゃくちゃ残念ながらマンションの屋根は修復できない。

みなさんが集まって、話をするっていう「場」をつくれる人なんです。嫌がる住民を会議室に引っ張ってくる……みたいなことはできませんし、やりませんけど、もし、マンションの住民の方が集まって話をするとしたら、できるだけみんなが「これ、自分の問題かも」って思って、自分から参加してくれたり、意見をきびきび言える人も、そうでない人も、話し合いに参加して、じゃー、どうしよっか、ってことを話せる場をつくるんです。

さらにいうと、もしみんなで話し合って、屋根が直ったら「この屋根を直すのに、みんなで話をしていろいろ決めたな。私もがんばったよな〜」って、ひとりひとりが思う。

そんなことできるんかい! って思いますよね。だって、いろんな人がいますもんね。この世の中。

どんなことを教わったんだろね?

じゃー、そういう場をつくるためにどうするの? どうやればいいの? ということになるわけです。

それはですね!「さ、きみが、コミュニケーションの場をつくってみよっか」って言われるわけです。青学の場合。

なんというか、自転車に乗れるようになるためには、実際に自転車に乗るわけです。「自転車の乗り方っていう本」っていうのがあったとして、それを100万回読んでも、ほとんどの人は自転車に乗れるようにはなりません(100万回読むのは楽しいと思うし、すごいけど)。だから、実際にコミュニケーションの場をつくることを、ジャスト・ドゥ・イットで、レッツ・トライするわけです。

でもいきなり自転車に乗ったら、派手に転んだり、いきなりでかい道路に出て、とんでもない目にあったりしますよね。

だから、できるだけそうならないように、授業にはいろんな工夫がされてます。でも、基本「やる」です。なので、自分で「やる、私やるわ!やったるわ!」って思ってないとできません。ふん、って不登校になっても、先生が自宅まで迎えにきてはくれません(試したわけじゃないので、わからないけど、たぶん)。

じゃ、どんなことをやったのか、というのを12月、不定期連載でお届けします。12月、できる限り、ちょくちょく登場しようかと(笑)

今日はさわりだけで、すみません。